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第33回定期演奏会 出演者プロフィール


指揮 三澤 洋史(みさわ ひろふみ)

群馬県出身。国立音楽大学声楽科卒業後、指揮に転向。
1984年ベルリン芸術大学指揮科を首席で卒業。
バッハに深く傾倒しており、2000年暮れから2001年初めにかけての浜松バッハ研究会ドイツ演奏旅行では、エアフルト、ハレでのロ短調ミサ曲成功に加え、ライプチヒ聖トマス教会の新年音楽礼拝を聖トマス教会聖歌隊に代わり務めた。2006年、自らのバッハ演奏の拠点となり、さらには国内外のバッハによるネットワークのセンターとなるべく、東京バロック・スコラーズを設立。そのプロジェクトは「21世紀のバッハ」と呼ばれ、ユニークな活動を展開している。

1999年より2003年までバイロイト音楽祭にて祝祭合唱団の指導スタッフの一員として従事。この経験を生かし、ワーグナーのスペシャリストとして講演や放送の分野でも活躍。

2001年9月からは新国立劇場合唱団合唱指揮者に就任。新国立劇場の全公演に合唱指揮者として関わる。2003年9月からの一年間は音楽ヘッド・コーチも兼任。
2002年1月、新国立劇場公演 フンパーディング作曲「ヘンゼルとグレーテル」を指揮。
2005年7月及び2007年7月、“新国立劇場 高校生のためのオペラ鑑賞教室 蝶々夫人”の指揮を担当。2008年11月では尼崎アルカイック・ホールでの公演が予定されている。

2004年に“新国立劇場 子供のためのオペラ劇場 ジークフリートの冒険”の編曲、指揮を担当。大人気の演目となる。2005年夏、再演。さらにウィーン国立歌劇場がこの作品を取り上げ、2007年11月にウィーン国立歌劇場子供オペラ公演として初日を迎えて以来、各新聞で絶賛され、現在も上演中。新国立劇場では2008年7月にウィーン・バージョンでの上演予定。
2006年夏には、新作「スペース・トゥーランドット」を編曲、指揮。新聞、雑誌、テレビでも大きく取り上げられ、絶賛を博す。2007年7月にも再演した。
2005年5月1日、サントリーホールにおける東京交響楽団特別演奏会「三澤洋史のドイツ・レクィエム」を指揮し、高い評価を得る。そのライブ録音はコロンビアからCD化された。

合唱指揮者としては、新国立劇場2005年度シーズン開幕の、ワーグナー作曲、楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」の合唱音楽作りが高く評価され、ドイツ・バイエルン州のメルクール紙の批評によって、「これと同じレベルは、ただバイロイト祝祭劇場でしか求められない。」と書かれた。またドイツの音楽雑誌Opernwelt(オペラの世界)においても絶賛された。

声楽を伴うあらゆる様式の音楽に精通。言葉と音楽、ドラマと音楽の接点を追求している。作品にミュージカル「おにころ」「愛はてしなく」「ナディーヌ」などがある。
日本顕彰会より社会貢献者賞受賞、上毛新聞社より上毛音楽賞を受賞。
東京藝術大学、愛知県立芸術大学、京都教育大学非常勤講師や、名古屋芸術大学客員教授、及び滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール専任指揮者などを経て、現在新国立劇場合唱団指揮者。洗足学園音楽大学客員教授

エヴァンゲリスト 畑 儀文 (はた よしふみ)

兵庫県篠山市生まれ。大阪音楽大学大学院修了。
小林道夫の伴奏による初リサイタルを行う。以後ソリストとして、ペーター・ダム(ホルン)との共演、イエルク・デームス(ピアノ)との数多くのリサイタル等大きな成果を収めた。91年オランダ・アムステルダムで高名なバロック歌手マックス・ファン・エグモントのもとで研鑽を積む。以後オランダ各地で毎年受難週には、エヴァンゲリストとして招かれ、近年はドイツ・ライプツイヒにおいてバッハ作品のソロを務める。
93〜99年3月にかけシューベルト歌曲全曲演奏を成し遂げ、国内外で話題を集めた。2006年からは新たなシリーズ「シューベルティアーデmitフォルテピアノ」を展開中。
日本コロムビアからCD「日本のうた」「新しい日本のうた」「トスティ歌曲集」「昭和のうた」「美しき水車小屋の娘」をリリースし、その天性の歌声はジャンルを問わず心に響く感動を呼び、注目を集めている。
「大阪文化祭本賞」「咲くやこの花賞」「大阪府民劇場奨励賞」「坂井時忠音楽賞」「兵庫県芸術奨励賞」「兵庫県文化賞」等多数の賞を受賞。
日本テレマン協会ソリスト、シューベルティアーデ・ジャパン代表、丹波の森国際音楽祭シューベルティアーデたんば総合プロデューサー。武庫川女子大学音楽学部教授。

イエス 宇野 徹哉 (うの てつや)

京都市生まれ。
京都市立芸術大学卒業。卒業時に京都音楽協会賞を受賞。
ベルリン芸術大学卒業。
第2回飯塚新人音楽コンクールで第3位を受賞。
第1回日本シューベルト協会国際歌曲コンクールで第1位を受賞。
1984年、同年度の文化庁芸術家国内研修員として関西ニ期会に在籍し、オペラ公演「真夏の夜の夢」(ブリテン作曲)のピーター・クインス役でオペラデビュー。
また留学中の1987年に一時帰国し、日生劇場オペラ公演「魔笛」のザラストロを演じ高い評価を受けた。帰国後は活動拠点を東京に移し、日生劇場オペラ公演や新国立劇場のオペラ公演などで「フィガロの結婚」「コシ・ファン・トゥッテ」「ドン・ジョヴァンニ」「魔笛」「魔弾の射手」「蝶々夫人」「セヴィラの理髪師」「奥様女中」「電話」などの演目で数多くの役を演じた。また、邦人作品でも「昔噺・人買い太郎兵衛」の太郎兵衛、「うたよみざる」の山一、「ワカヒメ」の前津屋、「沈黙」のヴァリニャーノなどを演じレパートリーとしている。2003年には17年振りに関西二期会オペラ「ばらの騎士」にオックス役で客演し絶賛を浴びた。
コンサートの分野ではこれまでにドイツ歌曲を中心としたリーダーアーベントやジョイントリサイタルを開催した他、「マタイ受難曲」や「ヨハネ受難曲」、「メサイヤ」「天地創造」をはじめとする教会音楽や「第九」のソリストとしても活躍中である。

2000年より東響コーラス(東京交響楽団専属)、にいがた東響コーラス(新潟市芸術文化振興財団所属)の合唱指揮を手掛け、現役の声楽家ならではの発声の指導と、その実践方法の指導を行ない演奏会の成功に導いた。
その他、現在、関係合唱団は10を数え、合唱指導者としての活動も盛んである。

また近年、ヴォーカルグループ「サーカス」のリーダー叶高(かのうたかし)氏とのジョイントで、ポップスのライヴコンサートにも参加し、音楽の新しい境地に挑戦している。
蔵田裕行、佐々木成子、I.ハルトマン、A.ライマン、F.マウスの諸氏に師事。
現在、ニ期会会員。洗足学園音楽大学講師。GPCヴォイストレーナー。

ソプラノ 佐竹 由美(さたけ なおみ)

東京芸術大学及び同大学院博士課程修了。在学中、東京藝大「メサイア」公演のソリストとしてデビュー。学部を首席で卒業、皇居桃華楽堂にて御前演奏の栄を授かる。大学院修了後、国際ロータリークラブ給費留学生としてイタリア・ミラノにて研鑽を積む。
第53回日本音楽コンクール第2位入賞、同時に最高位に贈られる福沢賞受賞。イタリア・ノバラ市国際声楽コンクール第2位入賞、同時にA.C.ゴメス賞受賞。
ドイツ・ライプツィヒ第8回バッハ国際コンクール第4位入賞。
バッハ「マタイ受難曲」「ヨハネ受難曲」「カンタータ」、ヘンデル「メサイア」、モーツァルト「レクイエム」「ハ短調ミサ」、ハイドン「天地創造」等、宗教作品のソリストとしての活躍は目覚しく、多くの著名な音楽家とも共演し、その確かな技術に支えられた透明感のある美声と洗練された歌唱が最大の魅力で常に高い評価を得ている。各地でのリサイタルや日本歌曲などのコンサート活動をはじめ、現代作品においても作曲家諸氏から絶大なる信頼を得て数多くの新作作品の紹介に関わっており、NHK交響楽団《Music tomorrow》などにも出演。また大学院博士課程にて英米歌曲を中心に研究演奏を行う。これらの演奏活動に対し、99年よんでん文化振興財団芸術文化奨励賞を受賞。オペラにおいても、日本オペラ協会『山椒太夫』の安寿、東京室内歌劇場『エウリディーチェ』のエウリディーチェ、日生劇場『後宮からの逃走』のコンスタンツェを演じ、好評を博す。また二期会においても『ドン・ジョヴァンニ』『フィガロの結婚』『魔笛』などに主要キャストとして出演、また04年二期会『エジプトのヘレナ』(日本初演)に難役アイトラで出演し、公演の成功に大きく寄与した。
CD録音として、ソロアルバム「A Lei〜あなたへ」を発売。その他『世界の愛唱歌』・『ジョイフル・クリスマス』(キングレコード)、『バッハ・カンタータの森を歩む』T・U(東京書籍)、『バッハ幻の結婚カンタータ』(毎日クラシックス)、シューマンオラトリオ『楽園とペーリ』、国枝春恵作品集『セラフィム』、木下牧子室内楽作品集『ふるえる月』等がある。
国立音楽大学非常勤講師。アンサンブル《BWV2001》メンバー。二期会会員。


アルト 加納 悦子(かのう えつこ)

東京芸術大学大学院を修了後、ドイツ国立ケルン音楽大学で声楽を学ぶ。同大学在学中にケルン市立歌劇場のオペラスタジオ研修生となり、1994年から同歌劇場の専属歌手として契約。95年ザルツブルク国際モーツァルトコンクール声楽部門2位入賞。
ケルン歌劇場ではジェームス・コンロン等の指揮、ハリー・クプファー、ミヒャエル・ハンペ等の演出で「フィガロの結婚」のケルビーノ、「蝶々夫人」 のスズキ、「ヘンゼルとグレーテル」のヘンゼルなどの役で40以上の演目に出 演。  ドイツ・シュトゥットゥガルト国立歌劇場、シュヴェツィンゲン音楽祭、 ベルギー・フランドルオペラ、 オランダ・ロッテルダムでのゲルギエフ・フェスティヴァル等に客演し、ヘンデル「アルチーナ」のルッジェーロ、 「コシ ファン トゥッテ」の デスピーナ(指揮ルネ ヤコブス)などを歌っている。
また、オランダ・ライスオペラにてリゲティの「ル グラン マカーブル」などの現代オペラにも出演。ルビアナ放送響とのマーラー「千人の交響曲」、ミラノ放送響とモーツァルト「レクイエム」のアルト・ソロ、97年ザルツブルク音楽祭にはハイドン「聖ミサ」のソリストとして招聘されている。 日本でも、ルネ・ヤコブス指揮 バッハ「ロ短調ミサ」のソロをはじめ、主要オーケストラとの共演を手がけ、特にNHK交響楽団とはシャルル・ドュトワ指揮の「ペール・ギュント」やブロムシュテット指揮のブルックナーの「レクイエム」、さらに03年N響定期でマーラーの「大地の歌」を歌い、内面を深く掘り下げた音楽性が近年稀に見る演奏と高い評価を得た。 最近では猿谷紀郎の06尾高賞受賞作品「ここに慰めはない」の世界初演、ロジェストウェンスキー指揮のタネィエフ「詩篇の朗読」のアルトソロ(読売日本交響楽団)や、東京都交響楽団とのベルリオーズ「夏の夜」の色彩感溢れる演奏が記憶に新しい。 2004年新国立劇場「エレクトラ」に続き、「ホフマン物語」のニコラス・ミューズ役、昨年は「カヴァレリア・ルスティカーナ」サントゥッツァ役で出演した。
ハルトムート・ヘル、白井光子、エリザベート・シュヴァルツコプフ氏らのリートクラスに参加するなどして歌曲演奏の研鑽も積み、04年からシリーズで取り組んだヴォルフ歌曲全曲演奏会では、磨きぬかれた歌唱力で、日本におけるリート演奏の第一人者を確信する演奏を披露している。
2008年びわ湖ホール・神奈川県民ホールでのオペラ「ばらの騎士」にオクタヴィアン役で出演。

ベース 小野 和彦(おの かずひこ)

東京芸術大学および同大学院博士課程修了。在学中にドコモ奨学金を受賞。論文「ロマン派発声法の黎明」および同時代のオペラの演奏により博士号を受ける。声楽を牧野美紀子、高橋啓三、原田茂生、多田羅迪夫の各氏に師事。マディ・メスプレ、モンセラ・カバリエ、エルンスト・ヘフリガー、ワルター・ベリー、ガブリエル・バキエ、パオロ・モンタルソロ、フランチェスコ・エッレーロ=ダルテーニャらのマスタークラスに学ぶ。
 第12回日仏声楽コンクール第1位。第1回長久手オペラ・声楽コンクール第2位。
第32回イタリア声楽コンコルソ入選。第2回カナリー国際声楽コンクール入選。
オペラの主な出演は日生劇場公演『後宮からの逃走』オスミン、『ジャンニ・スキッキ』グッチョ、新国立劇場新国立劇場公演『運命の力』カラトラーヴァ侯爵、『カルメン』スニガ、『セルセ』エルヴィーロ、『スペーストゥーランドット』チーノ、サントリーホールオペラ『カルメン』スニガ、『ドン・カルロ』フランドルの使者、『トスカ』牢番、『ファルスタッフ』ピストーラ、芸大ラヴェルプロジェクト『スペインの時』ドン・イニゴ、芸大定期『ドン・ジョヴァンニ』レポレロ、『セビリャの理髪師』パジリオ、その他『魔笛』ザラストロ、『リゴレット』スパラフチーレ、『ドン・ジョヴァンニ』騎士長、『ドン・カルロ』宗教裁判長など。
コンサートの主な出演は、ジョン・ネルソン指揮の新日本フィル定期『ファウストからの情景』天使に似た教父、飯森範親指揮の東京交響楽団定期『ルプパ』ディジャブ、ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー指揮の芸大フィル『四季』、ジェイムズ・ロックハート指揮の芸大フィル『第九』、ハンス・ヨアヒム・ロッチュ指揮『マタイ受難曲』『ヨハネ受難曲』、その他ヘンデル『メサイヤ』、モーツァルト『レクイエム』、ベートーヴェン『荘厳ミサ曲』、ハイドン『天地創造』など。バッハコレギウムジャパンのメンバーとしても活動し、スペインツアーなどに参加した。
2008年11月には日生劇場『魔笛』ザラストロに出演予定。
日本声楽アカデミー会員。聖徳大学、東京芸術大学講師、埼玉大学教育学部音楽教育講座准教授。

児童合唱 東京少年少女合唱隊 − 常任指揮者:長谷川久恵

1951年故ポーロ・アヌイ神父と初代指揮者長谷川新一のもとに「ルネサンスの楽曲を日本の子供たちにも」と誕生。1955年にプエリ・カントレス(世界児童合唱連盟)に日本支部として加盟。現在、正指揮者に長谷川冴子、常任指揮者に長谷川久恵が就任。
グレゴリオ聖歌から現代作品まで幅広いレパートリーを持つ他、松平頼暁氏、一柳慧氏、細川俊夫氏の日本の作曲家への委嘱、編曲依頼も数多い。
都内の小・中学校に通う6才から14才の少年少女たちの基礎クラスから演奏活動の中心となる上級クラス、高校生・大学生によるグループまで5段階に分かれて練習している。
定期公演は年2回。その他、国内外のオーケストラ、オペラ劇場との共演等。1998年C.アバド指揮ベルリン・フィルとマーラー「交響曲第3番」で共演。又同年、J.フルネ指揮によるフォーレ「レクイエム」をCD録音。1964年以来29回の海外演奏旅行を行い、2000年にはルツェルン国際音楽祭における細川俊夫作品個展演奏会に出演。2006年に創立創立55周年を迎え、美しい響きのホールを訪ねるシリーズ4公演を実施。同年、「第2回大邱国際合唱祭2006」(韓国)に招聘参加、2007年春には台北文化教育基金会主催「春の合唱祭」に招かれ、各地で交流を深めた。夏には小澤征爾指揮のオペラプロジェクト[ビゼー「カルメン」で共演し好評を得る。又、秋にはNHK交響楽団定期公演プッチーニ「ラ・ボエーム」、チェコフィル来日公演マーラー「交響曲第3番」に出演。定期演奏会Vol.56には2002年よりシリーズとしている≪降誕節に歌うNativitas Domini W≫を東京オペラシティにて行った。

合唱 ガーデンプレイスクワイヤ − 常任指揮者:中島良史

1996 年7 月、400 人を超す応募者の中から選考されたメンバーにより創設。以来、中島良史氏の指導のもと、サッポロビール株式会社のメセナ活動の一環として質の高い音楽を提供できるよう研鑽を重ねている。活動の中心は、ガーデンプレイス内の恵比寿麦酒記念館における定期演奏会と12 月のクリスマスコンサートであり、ルネサンスから現代まで、宗教曲を中心に幅広いレパートリーをこなしている。 麦酒記念館以外でも、ウェスティンホテルなど恵比寿ガーデンプレイス周辺各所に招かれ演奏を行い、地域音楽振興の一端を担っている。そのほかカザルスホール(1999年、2007年)、紀尾井ホール(2001年)、第一生命ホール(2002, 2004, 2005年)、東京オペラシティコンサートホール(2003年京都バッハ合唱団招聘特別演奏会、2006年)でも演奏を行ってきた。2006年1月には札幌交響楽団第485回定期演奏会に出演し、広上淳一氏の指揮でモーツァルト「戴冠ミサ」を演奏して、マスコミ各紙にて好評を博す。

管弦楽 ガーデンプレイスバッハゾリステン

ガーデンプレイスクワイヤとの共演を目的として、国内外で活躍するトッププロを集めて特別に編成される管弦楽団。バッハ、ヨハネ受難曲、ロ短調ミサ、マニフィカート、モーツアルトのレクイエムなど、今まで数多く共演を重ねており、その演奏は高く評価されている。