Singin 第九 2005


シングイン第九によせて


村上 好一

「Sing in 第九」へは、2003年から連続で参加している。最初に、このイベントを知ったのは、ガーデンプレイスクワイヤ(GPC)定期演奏会プログラムに挟まれていた参加者募集案内。僕は、「GPC倶楽部」の会員として、以前より恵比寿麦酒記念館へ何度も足を運んでいた。そのたびに、響きの抜群に良いこの記念館でいつか歌ってみたいと思っていた。とは言え、麦酒記念館は一般開放していないので、それは適わぬ夢でしかない。その夢が、「Sing in 第九」への参加で適う。僕は直ぐに応募した。しかも、歌う曲はあの「第九」だ。
「第九」は、合唱曲としては決して歌いやすい曲ではない。いや、むしろ合唱団員泣かせの曲と言っても良いかも知れない。でも、この曲は一度歌うと病みつきになって何度でも歌いたくなる不思議な魅力をもっている。僕は、年に一度は第九を歌いたいと思っており、「Sing in 第九」は、この想いを叶えてくれる格好の場となっている。
毎回「Sing in 第九」に参加して感じることは、このイベントのスムーズな運営振り。参加者募集に始まり、事前練習、オケ合わせ、ゲネプロ、本番、打ち上げとすべてがテキパキと流れてゆく。参加者の合唱経験も参加への思いも各種各様な中、それらの参加者をとりまとめ、演奏会として仕上げてゆくスタッフの方々のご苦労は相当なものと想像される。しかも、この企画は、初めて第九を歌う人の参加も歓迎とある。スタッフとして練習前の発声指導、練習中の譜読みサポート、演奏会当日の進行・舞台指示等いろいろなことを陰で支えてくれているGPCメンバーの皆さんに改めて感謝したいと思う。
「Sing in 第九」は、第九を始めて歌う人にも何度も歌っている人にとっても満足して歌い終えることの出来る演奏会です。皆さん,また来年もこの恵比寿でお会いしましょう。